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【DJ入門】曲のピッチ合わせ完全攻略法

今日はDJの基本、「ピッチ合わせ」についてのお話です。

アナログ、CDJ、PCDJの3つに分けて解説しております。

PCDJのピッチコントロール

PCではSYNCボタンをオンにするだけで自動でピッチを合わせてくれます!

便利!

私はTraktorしか使ってないので他のソフト事情はよく分かりませんが、PCDJでもピッチをコントロールするために事前の準備が必要なことがあります。

勝手にピッチを合わせてくれるから……とソフトに任せきりになっていませんか!?

ほとんどの曲ではソフトが上手いこと解析してくれますが、キックのアタックが弱かったりして一拍目の頭がほんの、ほーんの少しだけズレて設定されることがあります。

ミックスすると微妙にズレて聞こえて(DJにしかわからないレベルかもしれませんが)気持ち悪いことがあります。

ちゃんとマーカーを打ち直して現場で失敗しない様に準備をしっかりと行いましょう。

アナログだとピッチを変えると音程も変わってしまいますが、CDJ やPCDJでは音程を変えずにピッチだけを変えることができます。

これは画期的な技術ではありますが、あまりにピッチを早くしすぎたり、遅くしすぎると音程補正の限界なのか少し微妙に「無理してる感丸出し」に聞こえることがあります。

曲のジャンルやスタイルによってピッチを大きく変えることはアリだと思いますが、不自然に聞こえていないかどうかは知っておく必要があると思います。

録音して自分が聴かせたい様にプレイできているかを確かめると良いですよ。

DJの交代で曲を途切れさせずにBPMを合わせてプレイしたい時は前のDJの曲のBPMを測っておくと、あの表を基にある程度は計算で合わせることができます。

前のDJがPCやCDJであればBPMが表示されてますのでチラリと見ればすぐにわかります。

前のDJがアナログの場合はアプリなどでBPMを測っておくか、ミキサーにもBPMカウンターが付いていることも多いので参考にすると良いですね。

しかし結局最後は自分の耳を頼るしかありません。

ピッチ合わせに失敗すると、両方の曲がだんだんとズレてきてしまい、ドドン……ドドドドン……とキックがズレてしいます。

クラブでそんな風になってしまったら……一気にグルーブ感が消え失せフロアは寒〜い状態に……

それだけは避けなければなりません。

【オマケ】アナログDJのごまかし術

アナログでDJをするとどうしても少しずつズレてきて、プレイ中にターンテーブルのヘリを触って少し遅らせたり、逆にレコードをグイッと押して少し早めたりすることがあります。

しかしレコードは再生スピードを変えると音程が変わってしまうので曲が「ウネッ」っとなってしまい、不自然に聞えたり、修正してる感じがモロ出しになってしまいます。

そこで……!

その修正のタイミングを4拍目に合わせましょう!

4拍目に合わせるだけで「ウネッ」って音があたかも曲の展開のように聴こえて不自然さがカバーできます。

理想は8小節目の4拍目ですが、ズレてるのにそのタイミングを待っている訳にはいかないので、4拍目と覚えておけば大丈夫!

4拍目は音が抜けたり、フィルが入ったりと曲が展開することが多い部分なので「ウネッ」の不自然さをカバーできるのです。

という訳で今回はピッチについてのお話でした。

ピッチが合ってなくてミックスの途中でドドン……ドドンってなると一気に興ざめしてしまいますのてココの基本はしっかりと抑えておきましょう!

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ライタープロフィール

DJ Warp

テクノDJ

DJ Warp

Techno, Minimal DJ /トラックメーカー。

Takashi Watanabe名義でのリリース多数。

オーストラリアのレーベルHypnotic RoomのA&R。

Soundcloud:

https://soundcloud.com/takashiwatanabe

Mixcloud:

https://www.mixcloud.com/takashiwarp/followers/

ウェブサイト:http://djwarp.hatenablog.com/entry/2016/09/13/193825

ブログ:http://djwarp.hatenablog.com

Twitter:DJWarp

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